秩父両神山のクマ十郎「あの頃青春映画」ブログ(多忙によりお休みしています☺)🌴

何故か青春映画ドラマ小説好き。何故かみんなが非難する人を支持することあり。安倍総理とか。

青春『五番町夕霧楼』✒🌱🌾

五番町夕霧楼 (1966年) (新潮文庫)

夏のこの時期になると思い出すのが、小生、20代のころに読んでハマった
作家(故人)水上勉先生の
名作青春小説「五番町夕霧楼」でごんす✨

何故か……というと。
本作のモチーフが、真夏の花サルスベリだからでごんす🔥


小生の地元秩父だと、長瀞対岸道路の両脇に街路樹として長い距離と期間、咲いてるサルスベリ/百日紅が、印象的😊😆

通るたんびに、本作の悲恋の主人公片桐夕子さまを思い出すでごんす💧🌠

水上文学は「切なくなりたい人向け」「人生を考えたい人向け」という感じの重さと優しさで……、苦労人で温かな人柄の水上勉先生のイメージそのもの🌿❇

「五番町夕霧楼」は、金閣寺炎上という戦後間もないころの実際の事件を主題にしたフィクション小説でごんして、放火犯の檪田正順と、幼なじみで…孤独な正順を唯一支える片桐夕子さまには、水上勉先生の熱い思いと共感が凝縮されて書かれていて、読む人の琴線に触れまくり😊✒😆でごんす。

ところで…サルスベリ/百日紅
漢字のほうが、小生は好きでして🌺

それはさておき、水上勉先生は、前に当ブログでも取り上げた名作「太陽の子」の作者故灰谷健次郎先生!!のご友人でもありました🍀

お二人の作風は異なりますが、人生を真摯に生きて、名作を残した熱い作家同士、共感するものが、きっとあるんでごんすなあ☺🌈

《檸檬のころ》✨🍀

檸檬のころ [DVD]

2007年3月公開。
原作豊島ミホさま、監督&脚本岩田ユキさま⚡
北関東の田舎町での、瑞々しい青春映画です🍀

配役が良いですねえ🌸
ダブル主役は榮倉奈々さま&谷村美月さまの清楚系人気女優さん。脇役に演技派お笑い系の柄本佑さまら、そして、本作のキーマンに、今では惜しくも芸能界引退した兄弟ギターデュオ「平川地一丁目」の林直次郎さま💮

当時の新鋭岩田ユキ監督が、誰もが経験する十代の頃の甘酸っぱさを、ヒロインが使っている檸檬のリップクリームに象徴させて描いて行きます。

美しい風景を持つ田舎町の高校生たちが「進路」「夢」「恋心」等の悩みを持ちながらも、それぞれの道に歩み始める姿と、移ろう季節の映像が、観る人の、淡く切ない記憶を、再び思い出させてくれる珠玉の名作🌈❇

ストーリー終盤。最後の文化祭での、林直次郎さまらのライブ演奏場面は感涙。スローに始まる曲調が一気にアップテンポになる場面は必見✨☺

そういえば、今人気の波瑠さまも、美月さまの恋敵「吉井ちゃん」役で出てますね🍀直次郎さまの隣で名演奏されてます🌺

そんな訳で《檸檬のころ》エバーグリーンな…あの頃青春映画の決定版😂💮

青春伝記小説《美は乱調にあり》🔥🌺🌸

美は乱調にあり (角川文庫)

寂聴こと瀬戸内晴美さまの若き日の大傑作青春伝記小説でごんす💮💫

主役は、大正アナーキスト大杉栄さまとその妻、伊藤野枝(のえ)さま☺
本作は、特に《青鞜婦人》野枝さまに焦点をあてて書かれてまして。

知性と文才、情熱で、思想誌「青鞜」のリーダー平塚らいてうさまらとともに、20世紀初頭の我が国の現状に異議を唱え、闘った伊藤野枝姉さま🌊🍀

夫、大杉栄さまや同士たちとともに、度重なる言論弾圧と、発禁、裁判、罰金拘留刑等による苦難と貧困が、次々に降りかかったでごんす🌠💧
ですが、当時のアナーキストさまたちの頼もしさ✨
そんな強権の圧力をものともせず、自らの主張を掲げ、火のごとく熱い新聞記事や刊行物を繰り出し、社会改革に青春を捧げ………、結果若くして落命された人も多く😔(大杉栄さまも野枝さまも…)

100年も前の過去の出来事かもしれません☁☺
ですが、今の平穏な時代は、ことごとく過去の先人たちの、血と汗、涙と情熱、熱い想いによって築かれている🌸💮

そのことを、小生、忘れないようにしたいでごんす🌠🍀

現代日本人の醒めた目で見ると、〈熱すぎ〉と思うような当時の人々の燃えた生き方は、みな、時代の必然🍀《世のため人のため》なんだいな🐻

だから、今の平和な時代の基準で、過去の人々の“過度に見える命懸けの言葉や行動”を裁いてはいけないなあ、と常々思ってるでごんす🐻💦🌿

まあ小生未熟者なので、あまり偉そうなことは言えないでごんすが💧💦(汗)

真夏の地球🌊☀🌴

真夏の地球 [レンタル落ち]

1991年公開、あの頃青春映画💫☺

主演は、当時の若き深津絵里さま‼
ティーンの頃の初々しさで、ヒロインを演じておられて、新鮮です🍀
共演は、ナイスガイ菊地健一郎さま⚡

ストーリーは、真夏の海辺で繰り広げられる、ひと夏の青春群像……

少々地味感ありな作品ですが😆💧〉〉あの夏90年代《ほろにが感😌》に浸りたい方向けの超青春映画🌠です💮

蒼天の夢☁🌈

蒼天の夢~松陰と晋作・新世紀への挑戦 [DVD]

2001年NHK放送、歴史スペシャルドラマでごんす💮

当時リアルタイムで観た友人から「いいドラマだった🌠」と教わり、後日小生も、レンタルで拝見‼

素晴らしい青春ドラマだいな☺


放映当時注目の、中村橋之助さま&野村萬斎さま古典芸能人気役者コンビ、初共演でごんした🌺
主役の吉田松陰さま⚡日本史教科書的には少し硬い人物に思えていましたが(特にあの肖像画…)、橋之助さま演じる松陰先生は、親しみやすいキャラクターで、松下村塾生徒たちと畑を耕し、丁寧に面倒見よく学門の指導をしたり、時には、ドジな面も見せたり……と🌴
それでいて、頭脳明晰、憂国の士で、ペリー前夜の日本の海防を北から南、足で歩いて研究した兵学者……
非常に人間味あふれ、厚みのある人格者✨吉田松陰さまを爽やかに演じて下さっているでごんす🔥🌻

共演の野村萬斎さま、そしてヒロイン役天海祐希さまも大好演🌸

歴史に残る幕末青春ドラマ〈キラキラ〉佳篇でごんす‼💫

「HERO」🌴🌊

HERO 第1巻 [DVD]

木村拓哉さまが、ジーンズ、中卒、通販好き型破り検事を演じた、あの頃高視聴率ドラマですね🌠☺
その後も何度か続編が出ました。

小生もリアルタイムと、レンタルで見ましたが、何度見ても楽しめる構成に感心しきり💦✨🌻

登場人物の設定も巧妙で、同僚検事の皆さんたち、キャラが立ってました!!
脚本家さんのセンス最高です🍀

阿部寛さま&大塚寧々さまの不倫検事カップルの怪しい動き(笑)や、尿酸値を気にする不健康部長角野卓三さま、そしてピリピリ事務官松たか子さま💫ら🌈

検察事務官雨宮サン役⚡松たか子さまは思いを寄せる型破り久利生検事に、いじられっぱなし😰で、だけどめげない生真面目ぶり‼は、視聴者の好感度が高かったと思います🌠☺


名文句「あるよ」のバーマスター田中要次さまも、いい味出してました☺💮
素晴らしいです🌸🌷

久々に自画像💧でごんす😆🍃

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小生、秩父両神山のクマ十郎🐻🍀

何故か青春映画ドラマ小説好き💫🌠
DNAの影響でしょうか💧

風流人の曾祖父の生まれ変わりかもしれないでごんす(笑)
……鴨長明さまの生まれ変わりとも思ってますが💦☺

まあ、人は何回も生まれ変わるそうですし🌺⚡


さてさて‼第3の熊キャラ目指して、鼻息😤荒く💦日々奮闘してるでごんす💧🌠🔥

青春小説《潮騒》🌸🌈

潮騒 (新潮文庫)

ご存じ、文豪三島由紀夫さま作品でごんすな☺🐻

昭和30年ころの東海の孤島を舞台に描かれた名作で、三島サン憧れのギリシャ神話がモチーフなのは、有名なお話✴

小生、ギリシャ神話はよくわかりませんが💧(笑)、本作は、孤島での昭和な暮らしの雰囲気(家族の会話や近所付き合い)や、当時の純な若者の文化がよく保存されていて、懐かしさ満点💯
大変、好もしいです🌠🍀(小生、昭和好きでごんす)

三島先生の作品は少々エキセントリックなものがほとんどですが、この「潮騒」は異彩、……完全無欠な超青春小説💫💮でごんす🌊

華の乱🌺🌊

華の乱 [DVD]

1988年公開、巨匠深作欣二監督作品の大正青春大作☺‼

松田優作さま、松坂慶子さま、吉永小百合さまら当時の若き名優陣が多数登場されてまして🌠🌈

大正時代を彩った著名な歌人&作家&舞台女優&アナーキストらの命懸けの波瀾の人生を、美しい映像にリアルに再現されていて……ホント素晴らしい映画でごんす🐻💫


名シーンはたくさんありますが、
中でも楽しいのは、松坂慶子さま演じる気の強い舞台女優松井須磨子さまに押され気味の人気脚本家&作家島村抱月先生の姿😊🌸
抱月先生の恋仲オロオロ場面は、見ていてハラハラでごんす⚡✨💮(押され気味というか、完全に押されてます💧)


名優陣がそれぞれの個性を発揮し、大正歴史人物たちの《熱い青春》を巧みに演じた佳篇🌺✴

懐かし映画『ハートブルー』🌊🌴✨

ハート・ブルー [DVD]

あの頃青春映画の快作《ハートブルー》です💮1991年公開、キャスリン=ビグロー監督作品🌻


当時の若き名優キアヌ=リーブスさまがエリートFBI捜査官役で、対する連続銀行強盗犯人グループのリーダー役がベテラン、パトリック=スウェイジさま☺🌸

二大俳優の豪華共演でした⚡

パトリックさまはサーフィンの名手役で、“菩薩”と呼ばれている天才サーファー😆🍀

そこに、キアヌさまと、ちょっとおっとりした先輩の捜査官二人チームが潜入し、サーフィン🏄を習う振りをしながら、次第に犯人グループを追い詰めていく‼……

ですが、実際のところ、振り回されるばかりで😰🌊
さて展開は如何に……


トーリーもハラハラドキドキですが、海の映像美も素晴らしいです。

🏄サーフィン場面はもちろん、後半にはスカイダイビングシーンもあり🌈🌏❇で。


小生クマ十郎、あの頃本作をリアルタイムで観て…影響を受け…思わず湘南海岸でのサーフィン体験スクールに、参加してしまったことがあります✨(笑)

なんとも懐かしい映画です。

原題は『ポイントブレイク🌊』(サーフィン用語)。
原題のほうが、いいような気もしますね……☺🐻

永遠の名作『星の王子さま』☺💮🌠

星の王子さま (新潮文庫)

本日も、文学作品紹介《星の王子さま》🌸🌿

ご存じ、フランスの大作家サン=テグジュペリさまの、不朽の名作児童書、そして青春文学ですね🌈

サン=テグジュペリさまは、波瀾の短命人生を歩んだお方✒✨

郵便飛行機の操縦士や営業マン等の職業遍歴のあと、作家になり、第二次大戦に志願してフランス空軍飛行士となり、戦時下で飛行中に行方不明になったそうです💦😫40代でした☺

メッセージ性の高い本作の中で、小生一番好きなメッセージは、
〘本当に大切なことは目に見えない〙
です🌷❇

この言葉を、折りにふれて思い返しています🌠💫🌏

《始祖鳥記》✒🌈

始祖鳥記 (小学館文庫)

今回も青春小説紹介です⚡

以前ブログに書いた、あまり知られていない大作家、飯嶋和一先生の『雷電本紀』同様の大名作!!『始祖鳥記』✈💮

凶作、飢饉と災厄続きの江戸天明期、大空を飛ぶことに命をかけた男がいた!!
息苦しく困難な時代に、“鳥人”幸吉は、人々の希望となり、しかし、そのあまりの自由な動きに危機意識を持った幕府権力が動き出し……💦❇



………長年の修行で腕のいい表具師となった備前屋幸吉は、子供の頃からの憧れである《空を飛ぶ》ことの実現のため、夜な夜な研究を進め、羽根作りと秘かな実験飛行を繰り返していた☺✨

そんな中、次第に『夜になると鵺(ぬえ)が出る』『空を自在に飛ぶ怪しい人影が人心風紀を乱そうとしている』等の噂が立ち、幕府は取り締まりに乗り出していく!……😫


硬質な文体、時系列に沿った緊迫感あふれる記述は、飯嶋和一先生作品の特長であり、魅力です。

雷電本紀』同様、本作も“全日本人必読!”です☺🌈

懐かし《キューポラのある街》🌻🌸

キューポラのある街 [DVD]


浦山桐郎監督、昭和37年公開の社会派懐かし青春映画でごんす🌠🌺


若き日の浜田光夫さま、吉永小百合さま❇(笑顔が素晴らしい✨)
時代は高度成長期。舞台は鋳物の町埼玉県川口市🔥

当時の様々な社会問題をモチーフに描かれた永遠の名作でごんすな🌿🐻

本作の中で特に楽しいのは、小百合さまの父親役が、東野英治郎さま!!(元祖水戸黄門🌠)ということ……
ここでは、黄門さまスマイルはなく、頑固親父役に徹していらして💦💮一刻な鋳物職人役が、非常にはまっています🌻☺さすが名俳優。


あの頃感に浸りたい方にお勧め🐻
傑作“社会派青春映画”でごんす!!

《太陽の子》児童文学&青春小説🌻🌈

太陽の子 (角川文庫)

ブログ、今回も文学作品紹介です☺🐻

ご存じ、故灰谷健次郎先生の傑作児童文学ですね🌠🌠
昭和50年頃に刊行され、当時大ベストセラーになりました💮🌷

主人公「ふうちゃん」は神戸生まれの明るい小学生🌺
両親は沖縄出身、今は神戸の下町で琉球料理の店「てだのふぁ・沖縄亭」を営んでいます😊😊
多くの楽しい常連さんたちが集まる素敵なお店🌠

ところが、ふうちゃんが小学6年生の時、お父さんがココロの病気になりました。
おとうさんの病気の原因は………😫💧
平和な日常に広がる波紋🌊😔

ふうちゃんは、悩みながらも、お母さんはじめ、周囲の友人、親身な大人たち、そして担任の先生らと共に考え続けました……🍃
そんな中、次第に、ふうちゃんはお父さんのココロの病と「お父さんが子供の頃の戦争😔」との関係に気づいてゆく⚡🌿💧


教師出身作家灰谷健次郎先生の作品は、庶民的なユーモアと真摯な雰囲気が巧みに織り混ぜられていて秀逸😆🌠

本作は人物名が印象的ですね✨ふうちゃん、ぎっちょんちょん、銀ちゃん、そして沖縄言葉の「てだのふぁ(太陽の子)」🌺🌄

また、この作品は、「あの戦争」が主たるテーマですがバランスが取れていて、過度に批判的でもなく、また、深刻にもなりすぎず…、の立ち位置✨🌠
更に、児童文学であるにもかかわらず、大人の読者層にも十分訴えかける深さとクオリティの高さ✒💮🌻

小生クマ十郎、灰谷健次郎先生の作品は、この『太陽の子』と『兎の眼』が良いですね🐻❇

読むと、様々なことを考えさせられます🌺
そして……激しく移り変わる時代と世相の中で翻弄されながらも、手を取り合い、思索と行動を続けながら強く生きている「ヒト」という存在がとても愛しくなる、素晴らしい“青春小説”です🌸💫